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シャインマスカットフェアで使っている果実の農家さんを訪ねて

シャインマスカット 全国で開催しているシャインマスカットフェア。シャトレーゼのふるさと山梨は、ぶどうの生産量日本一ということもあって、今年も、どこにも負けないくらい、たくさんのラインナップを揃えています。シャインマスカットフェアのぶどうはすべて山梨県産。キラキラと輝くその果実が、どのような場所で育ったのか、収穫直前のぶどう農家さんを訪ねて山梨県東部の勝沼に行ってきました。

山梨・勝沼の農家さんを訪ねて

みなさんは勝沼という地名を聞いたことはありますか? 勝沼と言えば、日本ワイン発祥の地で、数多くのワイナリーが集まる、ワインの一大産地です。なぜワイン醸造が盛んになったのかといえば、それはもちろん良質なぶどうが育つから。そんな勝沼の中でも土壌の良さで知られる鳥居平地区の農家さん、かつぬま鳥居平ファーム大野さんを訪ねてきました。

ぶどう農家

2025年もたわわに実っています。

取材に訪れたのは、収穫開始を約10日後に控えた8月の終わり頃。今年は猛暑でしたが、シャインマスカットは暑さに強いうえに、長く降り続くような雨もなかったので病気になる心配もなく、順調によく育ったそうです。
果物は収穫のタイミングがとても難しく、食べる時においしさのピークが迎えられるよう、収穫時期を見極め、ひと房ひと房選別して収穫していきます。もうすでに写真のように色づきもよく、シャインマスカットらしくパンパンに実が張っていましたが、もう少し収穫を待つことでもっと玉張りが良くなり、糖度もぐぐっと上がるとのこと。
シャトレーゼでは、市場などを介さず直接大野さんから仕入れているので、シャインマスカットの甘さがピークになるギリギリのタイミングまで待って収穫してもらっています。おいしい品種として人気のシャインマスカットを、おいしいピークで収穫して、おいしさにこだわったスイーツにのせるなんて、なんとも贅沢だと思いませんか?

収穫まで袋の中で待つシャインマスカット

ぶどう畑

ケーキの上で輝く、美しいぶどうに。

ケーキのトッピングに使うぶどうは、味だけではなく見た目も大切。そこで重要になってくるのが摘粒(てきりゅう)という、余分な粒を間引く作業です。まだ粒が豆粒くらいの小さな頃に、大きくなる粒を想像して、その周りの余分な粒を隙間を作るように均等に摘んでいきます。残った粒に栄養が行き渡り、隙間ができた分、より大きくまんまるに育っていきます。的確な摘粒ができるようになるには経験が必要で、上手になるまでには数年かかるとか。大野さんの農場では、新人さんが摘粒したものは印をつけてみんなで確認。とてもきれいに摘粒できたため、新人さんでも素晴らしい仕上がりになったそう。こうしておいしいシャインマスカットを使った宝石のように美しいケーキが食べられるのは、農家さんの技術が引き継がれていくおかげでもあるのです。

シャインマスカット

スイーツに入れても存在感のある味に。

シャインマスカットといえば、華やかな香りと甘み、そして実の詰まった食感。そんなおいしさを最大限引き出すポイントは、良い土壌作りと、きめ細やかな畑の管理です。大野さんの農場では、春に手作り有機肥料を作ることから、ぶどう栽培が始まります。魚粉や米ぬか、もみがらなどを原料に、微生物によって発酵させた、ぼかし肥料を作り、秋の散布まで寝かせます。
初夏から夏にかけては、生育状況に合わせて害虫予防でもある袋をかけていき、ここから収穫までは、枝の管理や房の状態のチェックなど、常に畑の様子を気にかける日々。生育中は樹のツルがどんどん伸びて、葉も大きくなって畑に影を作りはじめます。光合成が甘さに大きく影響するので、太陽の日差しが多くの葉にまんべんなく届くよう、その都度、日当たりと風の通り道を設計するように、小まめにツルと葉をカットしていき、9月に入ったらいよいよ収穫。この手間暇の積み重ねが、甘いスイーツに入れても存在感がある、風味の豊かなシャインマスカットを生み出しているのです。

有機肥料を手作りしている様子

ぶどう農家_肥料づくり

ケーキにのっていると、ただただ美しくておいしいシャインマスカットですが、そのケーキが作られるまでには肥料作りから始まる農家さんの物語がありました。農家さんが大切に育てたシャインマスカット。スイーツになってみなさんの街のシャトレーゼへお届けします。ぜひシャインマスカットフェアにお越しください。