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【夏苺の農家さんを訪ねて】スーパーで夏に苺を見たことがないのに、ケーキ屋さんにショートケーキがあるのはなぜ?


シャトレーゼのお店に行くと、苺のショートケーキが1年中並んでいます。でも、苺は冬から春にかけてのフルーツ。夏や秋にスーパーで苺を見かけることは、ほとんどありません。なぜ?って、不思議に思いませんか。その秘密が、スーパーにはなかなか出回らない、夏苺の存在なのです。

夏苺とはそもそもなに?

夏苺とは、その名の通り、夏に収穫される苺のこと。苺には大きく分けて2つのタイプがあり、春に実をつける「一季成り性苺」、そして一年中実をつける「四季成り性苺」があります。夏苺は主に「四季成り性苺」で、北海道や東北地方、または長野県など標高の高い涼しいところで栽培されています。収穫量がとても少なく、そのほとんどがケーキ屋さんに行ってしまうことから、スーパーの店頭に並ぶことがあまりない、幻の苺なのです。

幻の苺を求め、長野の契約農家さんへ。

訪れたのは、長野県松本市の苺農家、原口さんの苺畑。今年は猛暑で日差しが強く、遮光カーテンをつけて日差しをコントロールしながら栽培されていました。日の強さで、葉が焼けてしまうのを防いでいるそうです。

大切に育てて、ケーキのために収穫

お客様がケーキを食べる瞬間が一番状態の良い苺になるように、タイミングを見計らって収穫。熟度が7割程度のタイミングで収穫するのがポイントだそうです。

夏苺の味は?

夏苺に使われる「四季成り性苺」は、春に実をつける苺に比べ、甘みが若干劣りますが、香りや酸味は見劣りしないほど、とても豊か。甘みを補う意味でも、夏苺はスイーツにぴったりなんです。甘酸っぱい、とれたてジューシーなおいしさを、いろいろなスイーツでお楽しみください。