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1本あたり67円なのに高品質。しぼりたての生乳を、贅沢にアイスにしています

シャトレーゼで仕入れているミルクは、牛乳じゃなくて生乳?! 新海牧場_牛舎_画像

生乳と牛乳って何か違うの?と思った方も多いのではないでしょうか。生乳はしぼったままの「生」のミルクのことで、牛乳は生乳を流通しやすいように加工したもの。しぼったままが生乳、みなさんが普段パックで飲んでいるものが牛乳といった違いです。なぜ加工前の生乳を使用するのか。それはミルク本来の風味を最大限みなさんに味わっていただきたいから。なにを隠そう、私たちが仕入れている生乳は八ヶ岳の契約牧場でしぼった新鮮で高品質なもの。せっかく良質な素材があるなら、それをそのまま仕入れて使うのがシャトレーゼ流です。コク、香りを損なうことなくお菓子にすべく、ミルクを生のまま仕入れてアイスにしています。

アイスに使用している高品質な生乳は、一体どうやって作られるのか。シャトレーゼの契約牧場の一つ、新海牧場さんへおじゃましました。

高原の涼しさ、そして牛と人との良好な関係がミルクの味に。

新海牧場さんは長野県の八ヶ岳にある野辺山高原に位置しています。山梨県にあるシャトレーゼのアイス工場からは車で40分ほど。標高約1,375mの高地で、夏も涼しい地域です。この冷涼な気候は暑さに弱い牛が生活するのに適しています。

新海牧場_搾乳_画像

新海牧場さんでしぼられる生乳は、なんと乳脂肪分4.0%。一般的には3%台が普通なので、なかなかお目にかかれない高品質なものです。この品質の良いミルクを牛から出してもらうには、なるべく牛にストレスを与えないこと。ストレスを感じるとエサを食べなくなってしまい、搾乳量が減るばかりか、病気の心配もでてきます。一般的に7〜8割の牛が寝ている牛舎は、牛がリラックスできていると言われますが、新海牧場ではなんと9割以上の牛が寝ています。その秘訣を聞くと、ずばり規則正しい生活。朝5時半にエサやり、6時に搾乳、10時に掃除・・・と、365日決まった時間に決まった作業を行い、牛の生活リズムを整えることで、リラックスして生活できるのだそうです。

新海牧場_エサ_画像

またエサも重要な要素で、夏場は水分を含んだ湿ったエサを、冬は乾いたものを食べさせています。エサに栄養素が足りない時は、良質なエサを海外から輸入して与えるなど、季節によってエサの内容を変えることで乳脂肪分が一定になるように調整しています。

新海牧場_水飲み_画像

▲牛が顔で黒いホースの部分を押すと、飲み水が流れ出る仕組み。牛は頭がとっても良いので、この水の飲み方を2、3日で覚えられるとか。これなら、牛が飲みたいタイミングで、きれいな水が飲めますね。

新海牧場_御影石_画像

▲エサを置く場所には、「御影石」という、表面がつるつるしている石が敷かれていました。食べ残したエサを片付ける時に、表面がなめらかで取りこぼしがなく、掃除しやすいそうです。快適な環境は、こういった1つ1つの積み重ねによって生まれています。

約370頭の牛は8人のスタッフが面倒を見ていて、それぞれ担当の牛がいます。その理由は、同じ牛をお世話することで、わずかな体調の変化にもすぐに気づけるから。驚きなのが、牛もスタッフの顔を覚えているそうで、知らない人がくるとそわそわするのだとか。牛の環境を整えるには、働くスタッフの環境も同時に整えることが重要で、新海牧場さんではそこにも力を入れているそうです。牛と人は一緒に生活する仲間なんですね。取材に行った日も、スタッフのみなさんが生き生きとお世話をする姿が見られ、牛も人も、お互いに規則正しく、一体となった信頼関係を感じました。笑顔でコミュニケーションを取ることで、牛も安心して良いミルクが出せるのかもしれませんね。

新海牧場__画像

なぜ1本あたり67円で作れるの?

高品質な生乳を使用しているにもかかわらず、なぜしぼりたて牛乳バーはこの価格で提供できるのか。それは素材の仕入から製造、販売までを一貫してシャトレーゼが行っているから。新海牧場で仕入れたミルクは不純物を取り除いた後、シャトレーゼの工場で低温殺菌されアイスになります。早ければミルクが絞られてから完成までわずか2日間。中間業者を通さない分、コストと時間を省くことができ、このおいしさと新鮮さで、この価格が実現できています。

八ヶ岳南牧村契約牧場しぼりたて牛乳バー

上の写真、しぼりたて牛乳バーをじっくりご覧ください。外側も中側も真っ白ですね。シャトレーゼにはチョコや果汁を使用したアイスが多いので、ここまで素朴な見た目も珍しいのではないでしょうか。余計なものは一切トッピングせず、ミルクそのもののおいしさを最大限味わってほしいからこそのシンプルさなのです。とってもミルキーでねっとり食感なのに、後味はすっきり。まるで牛乳を飲んでいるかのような感覚です。おいしさの理由を知った後だからか、牛乳のフレッシュな味わいが口の中でとけていくような。ちなみに、今夏のリニューアルにより、以前よりも生乳の割合が増量。ミルク本来の風味がさらに感じられるアイスになりました。1本あたり約67円で牧場のおいしさが味わえるので、ぜひお召し上がりくださいね。

八ヶ岳南牧村契約牧場しぼりたて牛乳バー

八ヶ岳南牧村契約牧場しぼりたて牛乳バー ミルク珈琲いちご

1本 本体価格 各 75円(税込 81円)

同種6本入 各 本体価格 370円(税込 399円)※1本あたり約67円