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シャトレーゼの日本酒、白馬錦に使うお米の田植えに行ってきました。

田植え_日本酒白馬錦 5月のゴールデンウイーク明け。曇天でしたが、朝は18℃、最高気温は26℃もある夏日に、長野県大町市にある白馬錦酒造を訪れました。

12月に新しくかけた杉玉もすっかり茶色に

杉玉

今日は「ひとごこち」という品種のお米の田植えです。今春発売した「白馬錦 純米吟醸 ひとごこち」はもうお試しいただけましたか。お米の甘味が柔らかい印象の「ひとごこち」。次のお酒の仕込みのために、農家さんは約1年前となるこの春から動き始めます。

アルプス

白馬錦の酒蔵から田んぼまでは、およそ10分の近さ。車から見える北アルプスには、まだ雪が残っています。

田植え_日本酒白馬錦

昨年シャトレーゼニュースでも紹介した稲刈り時の様子とは一変、黒光りする羊羹のような田んぼ。訪れた時は、土を耕し、平らにならして水をはる代搔きの作業を終えた状態でした。

居谷里(いやり)水源の湧水。すべての作業で、この清らかな水が使われ、田んぼにも夏中かけ流されています。

田植え_日本酒白馬錦

農家さんが、大きな田植え機と苗を載せたトラックでお出迎えしてくださいました。

田植え_日本酒白馬錦

まずは、田植え機に苗をセットする作業から。元気よく真っ直ぐ伸びる苗は、苗箱と呼ばれるトレーのようなものに植わっています。この苗は農家さんが4月に種を蒔き、ハウスで約1か月間育てたもの。苗箱での栽培は病気にかかりやすく、高温障害で白くなってしまったり、栄養分が多すぎて病気なってしまったりと管理がとても難しいのだそうです。

苗箱には稲がびっしり

田植え_日本酒白馬錦

これを1つずつトラックから出して…

田植え_日本酒白馬錦

田植え機にセット!

田植え_日本酒白馬錦

横のアーム部分には途中で補充する分ものせていきます

田植え_日本酒白馬錦

苗箱のセットが終わったら、いよいよ田植えの開始。どこから田植えを始めるかを確認します。まんべんなく植えつつ、最後は植わった苗を倒さずに道路に帰って来なければなりません。今回は、真ん中からジグザグに植えていき、最後にぐるっと周囲を植える進め方に決まりました。

田植え機に乗り込んで、出発!

田植え_日本酒白馬錦

田植えには、苗を植えるだけではなく、肥料を撒く目的もあります。運転席のすぐ隣に設置された容器に肥料を補充しつつ、田植え機を進めていきます。

重たい袋を持ち上げて、肥料を追加

田植え_日本酒白馬錦

等間隔で一直線に苗が植えられていきます

田植え_日本酒白馬錦

植えながら、時々後ろを振り返って状態を確認する農家さん。田植え機に付いたGPSのアドバイスを受けながら、田植え機の横についている歯車のようなラインマーカを頼りに、まっすぐな感覚を保ちます。びっしり植えると1苗の育ちが弱くなるので、ある程度間隔をあけながら、地道に進めていきます。

苗の状態や進路を確認しつつの作業

田植え_日本酒白馬錦

苗が丈夫だったので上手く植わりました

田植え_日本酒白馬錦

田んぼは、約2,500平米。お米で換算すると、約1.5トン分の田植えを、およそ1時間で終えました。聞こえはとても多い量なのですが、杜氏によると、お酒用に精米すると1仕込み分にもならないとのこと。この田んぼ2枚分で、やっと1仕込みできるくらいなのだそうです。

終わる頃には日も出て、ますます暑くなりそう

田植え_日本酒白馬錦

「苗箱から、無事に田んぼに植わって一安心」と笑顔の農家さん。ひとまずいってらっしゃいという気持ちで、ほっとする瞬間なのだそうです。今後の苗の成長が、楽しみですね。